INTERVIEW
石川県の林業を守るフォレストワーカーたち
CASE.05
山に道つけする作業や、いろんな機械を上手に動かせるようになりたい
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高校卒業後、上京したが石川県に戻り金沢市内の飲食店で約5年間勤務。
幼いころ祖父と山へ行った記憶が忘れられず、地元(七尾市)にUターンし林業に従事している。
中能登森林組合に所属。
林業のQ アンド A!
Q.以前の飲食店勤務から、林業の道に転職したきっかけは?
A.サラリーマンをやるより、身近だった林業の仕事に興味があった。
長男ということもあって、ゆくゆくは地元に戻ろうと考えていました。そこで普通のサラリーマンをするよりは、自分にとって身近だった山に携わる林業の方が面白そうだなと思い、24歳の時に転職しました。
Q.どうして山が身近な存在だったのですか?
A.おじいちゃんとの思い出の場所だったから。
おじいちゃんが林業をやっていて、小さい頃から休みの日によく手伝いをしてお小遣いをもらっていました(笑)。能登を一周しながら、いろんな山を見に行ったりしていたので、山は自分にとって思い出の場所でもあり、とても身近な存在だったんです。
Q.林業の仕事で楽しいところは?
A.大きな機械を使って作業するのが面白い!
大きな木を、狙い通りの場所に倒せた時が快感ですね!機械に乗るのも好きだったので、木材を山から運搬する「フォワーダ」を操作したりするのも楽しいです。機械を運転するには特殊な資格が必要ですが、「緑の雇用」という国の研修制度を利用して取得しました。林業従事者に対して、こういった手厚い制度があるのも嬉しいですね。
Q.逆に大変な作業はありますか?
A.危険を伴う自然相手の仕事だから、いつも気を抜けません!
自然相手の仕事なので、天候が悪かったり寒い季節は正直大変です。上から枝が落ちてきたり、伐採した木がはねて飛んできたりなど、危険なこともたくさんあるので、十分に注意しながら作業しています。
Q.休みの日は何をしていますか?
A.家族や子どもたちと過ごしています。
休日は、子どもと過ごしていることが多いですね。日曜が休みなので、子どもの行事にも参加しやすいのもありがたいです。あとは終業時間が割と早いので、仕事終わりには高校時代から続けているなぎなたを後輩に指導したりしています。
Q.地方で働くメリットを教えてください
A.都会では感じられないスローな時間と、心の豊かさがあります。
山も海もすぐそばにあって、とにかく景色が綺麗です。都会にいた時は自然にふれる機会が少なくて心が病むこともありましたが、離れてみて初めて自然のありがたさを実感しました。毎日美しい山や海を見ながら過ごせる心の豊かさは、都会では絶対感じられません!
林業と聞くと、怖そうな人たちがたくさんいる職場というイメージが
あるかもしれませんが、全然違います!
みんな優しくて、仕事をする時はしっかりする、
休憩時間は楽しく雑談するなど、メリハリのある職場です。
研修も充実しているので、現場で木の切り方を実演してくれたり、
林業全般にまつわる知識なども座学で学べるので、未経験でも安心です。
ぜひ、私たちと一緒に石川の森を守っていきましょう!