INTERVIEW
石川県の林業を守るフォレストワーカーたち
CASE.02
しっかり働きながらプライベートも充実させられる。林業は心が豊かになる仕事。
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30歳を目前に林業の世界に飛び込み、測量や調査などを行うプランナーとして活躍中!
現在は金沢森林組合に所属。
林業インタビュー
子どもが産まれたことをきっかけに、
ライフスタイルを変えたかった。
前職では営業兼作業員として働いていましたが、県外の現場での仕事も多く、1ヶ月のうち半分以上も家を空けているような状態でした。そんな時に子どもが産まれ、もっと家にいる時間を増やしたいと思い転職を決意。林業を選んだのは、もともと父親が林業に携わっており、幼い頃から父の背中を見て育ってきたのもあって、私にとって身近に感じる仕事だったからです。時々お手伝いで一緒に山に入り、伐採した竹を運んだりもしていました。どうせ転職するなら何か地元に貢献できる仕事をしたいと考えていたので、担い手不足が深刻な林業の道へ進もうと決意しました。実際に転職してからは、土日や祝日は必ず休みなので、家族との時間が格段に増えました。休みの日はのんびり畑仕事やDIYを楽しんだり、椎茸の原木栽培をしたり、とても充実した時間が過ごせています。
子どもたちに美しい山を残していく活動に
従事できていることが喜びです。
自然と向き合える仕事に魅力を感じていましたが、実際にやってみると危険を伴うことも多く、大変な仕事だなと改めて実感しています。基本的に私の仕事は、これから伐採の作業に入る山の測量や調査を行い、地主さんに説明したり書類作成を行うことがメインです。木材の生産性を上げるためには、自分たちがきちんと調査した結果を基に作業員に指示を出し、コスト面を押さえながら安全面も配慮しつつ作業ができるようにといつも心がけています。「整備してよかった」と地主さんに言ってもらえるとやりがいにつながるし、みんなが気持ちよく作業できるようこれからもサポートしていきたいと思っています。そして、この仕事は心も豊かにしてくれるのが自分にとっては大きいですね。プライベートな時間が増えたことももちろんですが、山に入ると普段の生活では見られないような動物たちにも出会えたり、山の山頂付近に行くと美しい稜線の景色を見ることができ、とても感動します。まさに林業は、生きている実感や充実感が味わえる仕事だと思います。ぜひ皆さんも林業に携わって、先人たちが残してくれた美しい山を守っていきましょう!